結納 食事会

婚約が決まった後に行われる結納は、結婚報告に訪れた互いの両親が顔を合わせる交流の場でもあります。

両親同士が初対面だったり、まだお互いの両親に会ったことがない場合、ちょっと緊張してしまいますね。

もちろん、顔合わせをして終わりではなく「食事会」が行われます。

この食事会、実は両親にとっての愉しみのひとつ。

料亭やレストラン、ホテルなどを予約し、心からのおもてなしと顔合わせにふさわしい格式が求められます。

個室などを予約して、ゼロからセッティングしても良いですが、結納プランなどのサービスがあるお店なら手間もかからずスムーズな顔合わせができます。

食事会ということで、プランの内容や食事場所のほかにもおいしいものが食べられるかどうかも重要なポイント。

親にとっては、息子と娘の結婚は喜ばしいことですが、何よりも食事の内容が充実していることが満足度につながります。

食事も演出のひとつですから、時間をかけて楽しめるコースや、結納という祝いの場にふさわしいメニューが用意されているとベストです。

結納 金額

一般的に、結納金は男性側から女性側に贈るお金のこと。

現金を手渡すということもあって、一体いくら包めば良いのか分からず、悩みがちな部分でもあります。

金額については日本では西高東低と言われており、東に行くほど低くなる傾向があるようです。

結納金を贈った方の全体の約半数が、100万円程度を包んでいると言われています。

50~100万円台はその次に多く、150万円以上の金額は全体の1割程度となります。

50、100などキリの良い金額は計算がしやすくまとまりのある数字なので好まれやすいようです。

また結納金は新札でお渡しするのが理想的。あらかじめ銀行で新札を受け取っておくと安心です。

結納を行う場合でも、「結納金なし」のカップルも少なくありません。

たとえば、10万以下の金額しか包まないのであれば、思い切って結納金はナシにしても良いですし、結納品に替えることもできます。

いずれにしても、女性の両親に「いくらが良いですか」と事前に聞くのは避け、当事者だけで決める必要があります。

結納 口上

結納には「正式結納」「略式結納」の二種類があります。

伝統的なしきたりを重んじる地域では正式結納が採用されますが、最近ではお金をかけない略式結納も行われるようになりました。

どちらのスタイルを選ぶかによって、結納全体の流れが異なります。

結納では「口上」と呼ばれる独特な台詞回しがあります。

部分的に言葉を省略する場合もあれば、すべて正式な言い回しに統一する場合もありますが、これといって決まった台詞はありません。

始めの口上

・結納品を受け取るとき

・受書を渡すとき

・受書を受け取ったとき

・結びの口上

・夫婦ふたりで挨拶をする場合と、それぞれのシーンに合わせて口上が必要になります。

スムーズに台詞が口にできるよう事前に練習が必要ですが、少なくとも二種類の台詞だけは覚えておきたいところです。

こちらから送る時:「幾久しく(いくひさしく) お納めください」

相手から受け取る時:「幾久しくお受けいたします」

この台詞を覚えておくと、格式高い式にすることができます。

結納の場所

結納を行う場所は、伝統的には女性の自宅がもっとも多い方法です。

ついでホテルや料亭の個室、レストラン、式場、男性の自宅などとなります。

自宅で結納をする場合は時間を気にせず、終始格式高い雰囲気の中で結納が行えますが、ホテルや料亭などは食事内容が充実していたり、会場を予約してそこに赴くことで「特別なイベント」を演出する効果があります。

自宅か、それ以外の場所かで迷う方もいますが、男性側が一度も女性の実家に来たことがない場合は、どのような育ち方をしたのかを知るためにも女性の実家で結納を行うと良いでしょう。

ただし、両家の両親の希望や都合もありますから、みんなの意見を考慮して会場を選ぶ必要があります。

最近では、ゆっくりおいしいものを食べながら話ができるようにと、レストランや料亭の個室などを予約するカップルも増えています。

おいしい食事は会話を盛り上げてくれますから、あえて自宅以外の場所で結納を行う方法もおすすめです。

結納の進め方

結納当日の進め方は順序があります。

まず、男性が右側、女性が左側の床の間の前に座ります。

結納品を床の間やテーブルの上に飾り、両家が挨拶した後着席します。

まず男性側が次に女性側が入室して着席をします。

ここからの進行役は男性側の父(仲人さんがいない場合)になります。挨拶が終わったら、一同で礼をします。

まず男性側から結納品を女性側に納めます。

男性の母親が結納品と家族書を持ち、女性本人の前に運びます。

席に戻り、男性の父親が口上を述べて一礼。

女性側は結納品を受け取って、目録に目を通します。

女性自身が口上を述べ一同で礼をします。

そして女性の母親が結納品を運び、受書を男性側に渡します。

男性側は礼を言って、受書を確認します。

次に女性の母親が結納品と家族書を持ち、男性本人の前に運びます。

席に戻り、女性の父親が口上を述べて一礼。

男性側は結納品を受け取って、目録に目を通します。

男性自身が口上を述べ一同で礼をします。

そして男性の母親が結納品を運び、受書を女性側に渡します。

女性側は礼を言って、受書を確認します。

その後は記念品などをお披露目し、男性の父親が結びの挨拶をして会食などに入ります。

結納の服装

結納は日本の伝統的な儀式であり、いわゆる「改まった席」です。

なので服装についても、両家ともに正装もしくは略装で整える必要があります。

かつては正装が主流でしたが、現在では略装や準礼装でも問題はありません。

男性はブラックスーツが正装ですが、略装の場合は紺やグレーなどダークスーツを身に付けます。

ワイシャツは白で、ネクタイも白に合わせるなどフォーマルなものを身につ着けましょう。

結納スタイルや当日のスケジュールによっては、さらにシンプルに済ませることもできます。

食事会などを気軽にするだけの場合は特に略礼装にしたり、カジュアルな服で統一されるご家族も増えています。

女性は結納でも顔合わせでも、正装である振袖を着る方が多いようです。

結婚すると振袖は着られませんので、結納を最後の機会として身に付ける方が多いようです。

略装の場合は訪問着やワンピースなどを着用します。

また、父親はスーツ、母親は留袖か洋装にします。

夫婦、そしてそれぞれの両親で事前に服装レベルを統一し、ちぐはぐにならないよう注意しましょう。

結納の準備

結納のスタイルは、大きく分けると「関東式」と「関西式」の二種類です。

関東式では男女が同格となり、お互いに結納品を渡します。関西式は男性から女性に結納品を贈り、女性からは必要ありません。

結納は地域によって考え方が異なるので、出身地や地元で行われているスタイルを確認し、どちらに合わせるか決めておきましょう。

結納に必要なものは、関東式では9品、関西式は5~9品が一般的。

しかし地域ごとのしきたりや考え方によって品目は変化します。

品物は専門店で購入できるほか、ホテルなどの結納パックを利用して向こうで準備して貰うことも可能です。

結納が決まったら、日時や場所を決め、正式か略式かを決めます。日程は結婚式の半年程度前で、大安・先勝・友引のどれかを選び、ホテルや料亭、式場などで行います(夫婦のどちらかの自宅でも可能です)。

次にスタイルを決定し、結納品などのアイテムを手配。結納金や婚約指輪、記念品、結納返しなどの金額と内容を決め、費用の分担をどのようにするかを決定します。

結納とは

「結納」とは、結婚が決まった夫婦が公に結婚の約束を行う日本の伝統的な儀式です。

結婚の約束を両家の両親の前で行うことによって、二人の婚約を確かなものにします。

最近では儀式というよりもイベント感覚で結納が行われていますが、新婦側の両親にとっては、娘をお嫁に出す大切な儀式となります。

結納には、正式結納と略式結納と呼ばれる二種類の方法があります。

正式なスタイルでの結納は手順が決まっており、仲人さんに頼んで両家を行き来してもらい、9品目の結納品や結納金を届けます。

これが日本で古くから行われている結納のスタイルで、未だに伝統的なしきたりとして残っている地域もあります。

最近では費用の面も考慮し、略式結納が主流となっています。

両家が料亭やレストランなどに会し、結納を行うというスタイルです。

この方法では仲人さんが要らず、記念品も手土産や婚約指輪などを贈ります。

予算に合わせて自由にスケジューリングできるのも略式ならではのメリットです。